新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とマレ-シア政府の共同事業として、ヌグリ・スンビラン州バハウのセメント工場内に新設した石炭代替燃料利用設備が完成した。
この設備は廃タイヤ、バイオマス投入システムと塩素バイパスシステム、TCSシステムにより構成されており、現在燃料として使用されている石炭の一部をバイオマス(パ-ム油搾りかす)および産業廃棄物(廃タイヤなど)に代替し、排ガス中の塩素や硫黄などの揮発性成分を含むダストを分離化、または、凝縮固化することにより、製造設備内へのダスト付着による運転効率の低下を防止することにより、石炭使用量の25%と温室効果ガスの削減を実証した。
日本の優れた技術がマレーシアで普及し、同国の化石燃料消費量の低減と廃棄物利用による環境改善に貢献することが期待される。
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