理化学研究所と筑波大学が共同開発したスーパーコンピュータ用並列言語「XcalableMP(エクスケーラブル・エム・ピー) 」による実装が,スーパーコンピュータ「京(けい)」で測定した結果により,プログラミング言語の総合的な性能を評価する「HPCチャレンジ賞クラス2」を日本で初めて受賞した。
また,理研,筑波大学および富士通は,「京」で測定した,スパコンの総合的な性能を評価するHPCチャレンジベンチマークの実測結果により,2013年「HPCチャレンジ賞クラス1」の4部門中3部門で第1位を獲得した。第1位を獲得したのは,①Global HPL(大規模な連立1次方程式を解く演算速度)②EP STREAM(Triad)per system(多重負荷時のメモリアクセス速度)③Global FFT(高速フーリエ変換の総合性能)の3部門。「京」は「HPCチャレンジ賞クラス1」を2011年より今年2013年まで3年連続第1位を獲得している。
今回受賞した並列言語XcalableMPは,理研計算科学研究機構と筑波大学計算科学研究センターが共同で開発を行なっているプログラミング言語。実装を行なったベンチマークは,HPCチャレンジベンチマークと姫野ベンチマーク(非圧縮流体解析コードの性能評価を行なうベンチマークプログラム)。これら全てのベンチマークについて「京」を用いて性能評価を行なった結果,XcalableMPによる実装が非常に高い性能を発揮することを示した。
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