慶大、キンギョも音楽を区別するが、好みはないことを発見

慶應義塾大学名誉教授の渡辺茂氏と篠塚一貴氏(現・南フロリダ大学研究員)は、キンギョが音楽の区別ができることを実験で確かめた。

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実験では、キンギョにバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」とストラヴィンスキーの「春の祭典」を水中のスピーカーから聞かせ、一方の音楽が流れた場合にはビーズのついた紐をひけば餌が得られるが、他方の音楽では餌が得られないという訓練を行なった。その結果、キンギョは一方の音楽の時だけ紐を引くことを憶えた。しかし、水槽のある場所にいけば一方の音楽が聞こえ、他の場所では他の音楽が聞こえるという好みを調べる実験では、音楽に対する好みを示さなかった。

これまでにハト、ブンチョウ、ラットなどの動物が音楽の区別ができることは報告されているが、キンギョでの実験はこれがはじめて。また、音楽の好みはヒト以外では鳴禽(ブンチョウ)でだけ認められている。

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