東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授の早野龍五氏らのグループは、福島第一原発事故後7-20ヶ月間に、福島県平田村のひらた中央病院に設置されたWBCを用いて、32,811人の内部被ばく調査を行った。
その結果、福島県内の放射性セシウムによる土壌汚染度にチェルノブイリ事故後の知見を当てはめて予想した値よりも、福島県内の内部被ばくは遙かに低いことが明らかになった。特に、福島県三春町において、小中学生全員を測定したところ、2012年秋の段階で検出限界を超える放射性セシウムが検出された児童生徒は皆無であり、福島の内部被ばくが低いのは「サンプリングバイアス(安全そうな人ばかり測ると実際より不当に低い数値が出てしまう)」によるものではないことが初めて示された。
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