古河電工アドバンストエンジニアリングは,蛍光シリカナノ粒子「Quartz Dot®」の販売を開始した(ニュースリリース)。
この製品は,有機色素分子を高濃度に含有した蛍光シリカナノ粒子。粒子表面へ生体分子を化学結合させることで,試薬としての保存安定性にも優れており,今後,医療用途を始めたとした幅広いライフ・サイエンス分野への応用などが期待されている。
同社は,これまでこの製品を用いた高感度イムノクロマト法を開発し,例えば妊娠検査用抗原について従来法の100倍,カンピロバクター菌については50倍以上の高感度性を確認するなどの開発成果を上げている。
同社はこの製品の販売を10月より開始した。販売に先立ち,製品ラインナップとして,複数の粒径,発光色,表面官能種を用意し,きめ細かい市場ニーズへの対応を可能にした。
同社は,これまでライフ・サイエンス機器を開発,販売してきたが,新製品を新たにラインナップに加えることで試薬から機器まで幅広いサービスを提供し,2020年度までのライフ・サイエンス分野での売上高を10億円程度に計画している。