OKIエンジニアリングは,液晶ディスプレイなどLED製品の輝度を測定する「輝度測定サービス」の提供を開始した。これまで「光学特性評価サービス」として提供してきた光束,光度,照度の各測定サービスに,今回の「輝度測定サービス」が加わることにより,ワンストップで光部品・製品における光学特性の評価が可能となる。
液晶ディスプレイは液晶テレビのほかスマートフォン,タブレットなどに用いられているが,表示の見易さは外光,照明などの影響を受けるため,客観的な指標として輝度測定による輝度むらやコントラスト比の評価が重要となる。また自動車のメーター表示では運転者から見た明るさが規定されるため,メーターパネルの輝度を正確に測定する必要がある。
今回提供を開始した「輝度測定サービス」では,360nm~830nmの波長範囲で光源の分光放射輝度を測定し,4Kテレビの輝度むらやコントラスト比の測定・評価,ブルーライト(380nm~495nmの青色領域の光)のピンポイント測定が可能。偏光誤差が小さいため,液晶ディスプレイなど偏光性のある測定対象でも高感度に測定ができる。さらに持ち運びが可能なため,屋外の大型デジタルサイネージの測定にも対応する。
この「光学特性評価サービス」を利用することにより,企業は自社で設備・人的投資をすることなく,効率よくスマートフォン,タブレット,LED照明,次世代ディスプレイの有機ELなど光に関する基本測定(光束,照度,輝度,光度)がすべて実施できる。同社では輝度測定サービスについて,年80件の販売を目標としている。