岡山大、C型肝炎ウイルスの感染を認識する新しい分子機構を解明

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科腫瘍ウイルス学分野助教の團迫浩方氏、教授の加藤宣之氏らと米国ノースカロライナ大学研究員の山根大典氏、教授のStanley M Lemon氏らの共同研究グループは、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染認識に関わる新しい宿主因子を突き止め、その分子機構を明らかにした。

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今回同定した宿主因子は、クラスA スカベンジャー受容体と呼ばれるもので、この因子はHCV感染細胞由来の二本鎖RNA を細胞外で認識し、その下流の抗ウイルス機構を活性化することに関与していた。

また、この因子を介して、HCV 感染細胞から非感染細胞に抗ウイルスシグナルが情報伝達されていることも世界で初めて明らかにした。

本研究成果により同定された宿主因子は培養細胞内の自然免疫応答に関与しており、C 型慢性肝炎患者でもその発現調節を人為的に行なうことができれば、生体内の HCV 量を大幅に減少させることが期待される。

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