月刊OPTRONICS 特集序文公開

SUBARUのドライバーモニタリングシステムについて─「安心と愉しさ」の価値向上─

1.まえがき
自動車業界は100年に一度の大変革期に直面しており,また事業を取り巻く環境も大きく非連続な変化が起きている。一方,当社は,ひたむきに「人を中心としたクルマづくり」にこだわり続けてきており,この考え方は今まで,そして将来においても変わらない大切な発想である。更に,当社は,「人の命を守る」ことにこだわり,「2030年に死亡交通事故ゼロの実現」に向けて取り組みを加速させている。

その中でも,ドライバーの様子を見守ることでヒューマンエラーによる交通事故を未然に防止し,加えて個人認識によるパーソナライズ機能を有するドライバーモニタリングシステムの開発に注力することで,商品としての「安心と愉しさ」を追求してきた。本稿では,世界に先駆けて開発を行ってきた,当社のドライバーモニタリングシステム(以下,DMS)の概要と車両への搭載に際しての考え方について述べる。

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