赤外光検出器および画像化システム市場
2020年には71億8400万ドルの規模に

著者: admin

4. アプリケーション

図3 赤外線イメージング,光検出器の主要アプリケーション
図3 赤外線イメージング,光検出器の主要アプリケーション

赤外線イメージング,光検出器の主要なアプリケーションは図3の通りである。

軍事向けIRシステムは小型,軽量,省電力であることが要件となっている。これらの要素は,頭文字をとってSWaPと呼ばれる。

表1 軍事向け市場における赤外線イメージングシステムの主要な応用
表1 軍事向け市場における赤外線イメージングシステムの主要な応用

表1は,軍事向け市場における赤外線イメージングシステムの主要な応用を示している。

民間向け応用の最大市場のひとつは,安全・危機管理分野である。
・産業用プラントの監視
・港湾の監視
・貨物船,船舶の観測・監視

・航空機の安全,着陸用映像化システム

この用途では,主にInSb FPAをベースとした冷却型赤外線カメラが用いられる。

産業用ガス検出・識別には下記が含まれる。
・屋外設備におけるガス漏れ検知
・屋内設備におけるガス漏れ検知
・輸送,流通中のガス検知・識別

・パイプライン監視

ここではInSb,QWIP,T2SLのFPAを用いたカメラが利用される。

石油精製品,天然ガスの生産,加工,輸送,流通においてガス漏れはいくつかの問題の原因となる。
・安全性:検知されないガスは爆発及び従業員や近隣の毒性汚染の原因となりうる
・環境面:温室効果ガス,規制遵守

・利益の損失:販売すべき商品が揮発してしまう

産業向け非破壊検査市場においては,非冷却型マイクロボロメータを利用したカメラが広く利用されている。この市場で用いられる非冷却型カメラは主にInGaAs,InSb,QWIPのFPAをベースにしている。

また,下記のように,赤外線画像検出カメラの新たなソリューションが必要とされている。
・高速運動:短い積分時間
・急激な熱変化:高速フレームレート
・大幅な温度差
・小振幅(ロックイン方式アクティブ・サーモグラフィなど)
・マイクロサーモグラフィ:高空間分解能

・ハイパースペクトル/マルチスペクトル分析

赤外光検出,画像化技術の生命科学分野向け市場は,現時点では事実上存在していない。今後成長が期待される新興技術の一つに1310 nmの短波長赤外線(InGaAs)を使うOCTが挙げられる。

関連記事

  • ドローンペイロード市場</br> 2021年までに77億2000万米ドルまで拡大

    ドローンペイロード市場
    2021年までに77億2000万米ドルまで拡大

    2.2.2 利用可能な帯域幅による制限 防衛向けUAVの機能が制限される要素の一つに,戦場における帯域が限定されていることがある。こうしたUAVは未処理の画像データを転送するため大量の帯域を消費するのである。防衛向けUA…

    2017.02.10
  • 3Dイメージングハードウェア・ソフトウェア市場</br> 2024年には249億米ドルへ

    3Dイメージングハードウェア・ソフトウェア市場
    2024年には249億米ドルへ

    5.1.1 ゲーム用入力デバイス ゲーム用入力デバイスは,ジェスチャー,ポーズ,動作を認識し,ゲーム中で対応するアクションへ変換するというもので,過去5年間にわたって実際に利用されてきた。MicrosoftKinect,…

    2017.02.03
  • プロセス用分光器市場規模</br> 2020年に15億米ドルに

    プロセス用分光器市場規模
    2020年に15億米ドルに

    4.2 テラヘルツ分光法 テラヘルツ分光法はポリマー,半導体,セラミクス,ガラス,有機分子,導電性フィルム,液晶,複合材などの非破壊試験やその他の分析に使われてきた。手らヘルツ分光法はまた生体組織にも用いることができる。…

    2017.01.19
  • 垂直共振器面発光型レーザーの</br>世界市場規模2020年に21億米ドルへ

    垂直共振器面発光型レーザーの
    世界市場規模2020年に21億米ドルへ

    4. 応用別の市場 4.1 概要 このセクションではVCSELが現在どのような分野で利用されているのか,将来的にそうした分野でのシェアがどのように拡大するかについて見てゆきたい。また,VCSEL市場を促進する,あるいは抑…

    2017.01.19
  • 世界の光コヒーレンストモグラフィー市場</br> 2019年に12億米ドルへ

    世界の光コヒーレンストモグラフィー市場
    2019年に12億米ドルへ

    5. 世界市場 5.1 種類別 OCT市場はFD-OCT(フーリエ領域OCT)によってけん引されてきた。2013年の時点でFD-OCTの市場規模は6億2820米ドル,OCT市場の86.9%を占めていた。 同時点の種類別シ…

    2016.12.19
  • 量子カスケードレーザー市場</br> 2020年には5億6700万ドルに

    量子カスケードレーザー市場
    2020年には5億6700万ドルに

    4.4 健康,ライフサイエンス ヘルスケア,ライフサイエンス向けの応用はいまだに未成熟ではあるものの,最も潜在性が高いという見方もある。ポイントオブケア診断の普及に伴い,一気に大規模な採用が進む可能性がある。 デバイスの…

    2016.11.11
  • ADASから自動運転へ:</br> ADAS用光学センサー市場2020年に100億ドルに

    ADASから自動運転へ:
    ADAS用光学センサー市場2020年に100億ドルに

    6. コスト効率が高く高性能な光学システムの実現 LIDARはクルマ周辺を3次元マップで表現する。それ自体はたいしたことがないと思われがちである。しかし,LIDARは独自のパルスを利用するため,周囲の環境とは独立して動作…

    2016.11.11
  • 世界のレーザー市場規模は2016年に160億米ドルに

    世界のレーザー市場規模は2016年に160億米ドルに

    ③ファイバーレーザー ファイバーレーザーは,レーザーの中では比較的新興の技術で,ここ近年の注目度が高い重要なセグメントである。エネルギー変換効率,信頼性,小型軽量性,優れた集光性といった特徴から利用が進んでいる。ファイバ…

    2016.10.28
  • 世界の中赤外線レーザーの市場,2019年には</br> 7億4,260万ドルと予測

    世界の中赤外線レーザーの市場,2019年には
    7億4,260万ドルと予測

    3. 世界のタイプ別中赤外線レーザー市場 このレポートでは,レーザー光源のタイプを固体レーザー,非線形レーザー,半導体レーザー,自由電子ベースの中赤外線レーザー,気体レーザーの5種類に分類して分析を行なっている。 現在最…

    2016.10.28

新着ニュース

人気記事

新着記事

  • オプトキャリア