AGCは,4K高精細ディスプレー用の「アンチグレアガラス(新AGガラス)」を開発したことを発表した(ニュースリリース)。
「AGガラス」は,ガラス表面に凹凸形状をつけることにより,反射の映り込みを抑制することで眼の疲労を抑えるガラスで,主にPCやタブレット等のディスプレー用カバーガラスとして使用されている。
製品開発においては,防眩性(光の映り込み抑制),鮮明性(クリアな映像),ギラツキ防止(画面上のランダムなムラの発生抑制)という3つの光学特性を全て満足させることが非常に難しく,特に高精細ディスプレーでは液晶パネルとの光学的な干渉が強くなり,ギラツキが悪化してしまうという課題があったという。
今回同社は,特殊な機械的加工により,ガラス表面に形成された凹凸形状がより均一な状態の「新AGガラス」を開発。これにより従来品と同等の防眩性は維持しながら,課題であったギラツキを約30%低減でき,高精細ディスプレー使用時の目の不快感を和らげることが可能となったとする。
この製品は,2023年前半に発売開始し,4K高精細ディスプレーを搭載したノートPC等への採用を目指すとしている。