AGC,4Kパネル用「アンチグレアガラス」を開発

AGCは,4K高精細ディスプレー用の「アンチグレアガラス(新AGガラス)」を開発したことを発表した(ニュースリリース)。

「AGガラス」は,ガラス表面に凹凸形状をつけることにより,反射の映り込みを抑制することで眼の疲労を抑えるガラスで,主にPCやタブレット等のディスプレー用カバーガラスとして使用されている。

製品開発においては,防眩性(光の映り込み抑制),鮮明性(クリアな映像),ギラツキ防止(画面上のランダムなムラの発生抑制)という3つの光学特性を全て満足させることが非常に難しく,特に高精細ディスプレーでは液晶パネルとの光学的な干渉が強くなり,ギラツキが悪化してしまうという課題があったという。

今回同社は,特殊な機械的加工により,ガラス表面に形成された凹凸形状がより均一な状態の「新AGガラス」を開発。これにより従来品と同等の防眩性は維持しながら,課題であったギラツキを約30%低減でき,高精細ディスプレー使用時の目の不快感を和らげることが可能となったとする。

この製品は,2023年前半に発売開始し,4K高精細ディスプレーを搭載したノートPC等への採用を目指すとしている。

その他関連ニュース

  • リコー,レーザー光源の超短焦点プロジェクター発売 2024年10月23日
  • 古河電工ら,次世代車載光通信方式の伝送実験に成功 2024年09月20日
  • ソニー,グローバルシャッター搭載の映像向けカメラ 2024年09月06日
  • NHK技研,伸縮可能なフルカラーディスプレーを開発 2024年05月22日
  • NHKとJAXA,火星探査機用8Kカメラを完成 2024年05月09日
  • シャープ,4Kタッチディスプレー3機種を発売 2024年03月25日
  • COTECとCADIS,車載パネル向けコートプリンタ開発 2024年03月18日
  • ソニー,没入型空間コンテンツ制作システムを開発 2024年01月10日