旭硝子は,三次元曲面形状の車載ディスプレー用カバーガラスを,京浜工場(神奈川県横浜市)において世界で初めて量産を開始した。また,さらなる需要の拡大に対応し,生産能力を増強することを決定した(ニュースリリース)。
同社の車載ディスプレー用カバーガラスは,車内の高級感やデザイン性を高め,反射を抑える等の表面処理により視認性・操作性を向上させる素材として,カーナビゲーションシステムや運転情報表示パネルで採用が進んでいる。
2013年よりグループ会社であるAGCディスプレイグラス米沢(山形県米沢市)で車載用専用ラインによる平面形状タイプの生産を開始し,旺盛な需要に対応するため2016年4月には生産能力を増強した。
量産を開始した車載ディスプレー用カバーガラスは,独自の技術による三次元曲面形状のガラスに化学強化・光学成膜・印刷等の表面処理も施したもので,自動車の内装デザイン向上に寄与する。また,今後も車載ディスプレーの大型化や曲面化が進むことが見込まれるため,同工場において曲面形状の車載ディスプレイ用カバーガラスの生産能力を増強する。
同社は多様化するニーズや拡大する需要に対しいち早く供給体制を整え,車載ディスプレー用カバーガラスのリーディングカンパニーとしての地位を固めたい考え。