米IDTは,UVBと周辺光を正確に検知する新しい2チャネルセンサー「ZOPT2201」を発表した(ニュースリリース)。
このセンサーは,ウェアラブルデバイスや各種モバイルテクノロジー製品において次世代のヘルスケア/健康管理機能を実現し,さらに画面制御用に光を測定する機能も備えている。
この製品は,先日同社が買収したZMDI®(Zentrum Mikroelektronik Dresden AG)において開発されたもので,特許取得の赤外線除去機能と組み合わせることで,超高精度かつ高性能のUVB検知と周辺光検知(ALS)が可能になる。
UVB検知は,太陽光に伴う健康リスクを管理する上で鍵を握る重要な機能であり,周辺光の強度を正確に測定できるALS技術は,ディスプレイの明るさ(輝度)を制御することでバッテリ寿命の節約に貢献する。
また,このセンサーは,マルチセンサーシステムの「コンテキストアウェアネス」機能もサポートしており,屋内/屋外の状況を検知することが可能。コンパクトなLGA6(2.0×2.2×0.7mm)パッケージで供給される。
主な特長は以下の通り。
•カウントあたり最低0.022µW/cm2の高UV感度
•先進的なパッケージング技術(特許出願中)による超低VIS/IR感度
•人間の目の反応に厳密に合致し,さまざまな光源に対して優れたルクス精度を実現する統合ALSスペクトル
•さまざまな角度の光入射に対して極めて安定したスペクトル応答
•絶対感度:0.008~157,000ルクス
•紫外線指数(UVインデックス)の線形測定(1~11+),精度±1UVI
•最適化された温度補償
•50Hz/60Hzフリッカ低減
•蛍光灯フリッカ低減
同社では製品を既に出荷を開始しているほか,サンプルや評価キットも用意している。