岡山大、夏場の酷暑がウシ卵管分泌機能に悪影響を及ぼすことを発見

岡山大学大学院環境生命科学研究科教授(動物生殖生理学)の奥田潔氏らの研究グループは、初期胚輸送に必須であるウシ卵管のプロスタグランジン分泌に、夏場の高温環境が悪影響を及ぼすことを明らかにした。

研究グループは、単離した卵管上皮細胞の PGE2 分泌が高温によって増加することを 試験管内 で証明し、さらに PGE2 合成酵素の発現、ならびに PGE2 合成酵素を活性化する 熱ショックタンパク質 90 の発現が高温環境によって増加することを試験管内 および生体内 の両面から遺伝子レベルで証明した。

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今回の成果によって、ウシの夏季不妊の予防または治療の標的として卵管のプロスタグランジン分泌が挙がり、夏季の受胎率の改善、さらにはウシの生産性の向上に繋がることが期待される。

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