段ボールと段ボール箱

鴫原正義

普段は何気なく使い,そして捨てている段ボールの折り方や箱の形などをよく見ると,様々なアイデアが織り込まれていることが分ります。それらの発想に感心することがありますが,今回はそのような段ボールの世界を覗いてみましょう。

発明特許1309_p1

段ボールが現れるのは19世紀後半になってからですが,それまでに形状が似ている幾つかの発明がありました。例えば,1856年にシルクハットの内側に汗を吸い取る為のギザギザ波の紙を用いた英国特許があり,それが段ボールの発想の始まりだとする説があります。又,1871年には割れ易い瓶などの緩衝材として波型にした紙を用いる米国特許がありました。その後,1874年に米国のオリバー・ロング(生没不詳)がその波型の片面に板紙を貼った構造の特許を取得し,1882年には米国のロバート・H・トンプソン(1841~1910)が両面に板紙を貼り付けた構造で特許を取得しています。現在の片面段ボールと両面段ボールの原形となるものです。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  
新規読者登録フォーム

同じカテゴリの連載記事

  • 新年の“初物語” 熟成考房舎 鴫原正義 2021年01月01日
  • 高機能繊維とヒートテック 熟成考房舎 鴫原正義 2020年12月01日
  • パテントクリフ 熟成考房舎 鴫原正義 2020年11月09日
  • 柿の種 熟成考房舎 鴫原正義 2020年10月02日
  • ウイスキーと熟成 熟成考房舎 鴫原正義 2020年09月01日
  • 人力車 熟成考房舎 鴫原正義 2020年08月01日
  • 島津斉彬と集成館事業 熟成考房舎 鴫原正義 2020年07月07日
  • 対数の発明とその世界 熟成考房舎 鴫原正義 2020年07月07日