1. はじめに

近年,エネルギー変換材料への応用を志向した機能性色素の開発が益々注目を集めており,有機エレクトロルミネッセンス発光体,色素増感太陽電池,色素レーザー,農園芸用波長変換材料,セキュリティインク,バイオイメージング材料などの最先端科学での需要が高まっている1)。有機化合物からなる機能性色素は,ほぼ無限の分子設計が可能なことに大きな強みを持ち,計算化学(コンピュータを用いた性質予測)と有機合成化学との融合により,所望の性質を持つ機能性色素の創製が可能となりつつある。
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