哲学的な手工業 

(65歳での体力格差)

今後も持続的な雇用延長が予想されます。顧客先でも話題になることがありました。メーカーの製造現場では65歳も過ぎると体力格差が大きく,一括しての雇用延長には困難があるそうです。

その結果,情報化の推進とロボットの導入という対応が検討されることになりました。工場へのロボット導入は当然行なわれていましたが,雇用延長に対応したロボットは従来の製造現場で要求される仕様と異なるため新たな開発が必要です。

(浴びた厳しい批判)

一応の議論が終わった時,何気なく「定年になったら積読になっている本を勉強し直そうと思います」と私。ちょうど何日か前,片付けをして読んでいなかった本を見つけたのでそんな発言をしました。

「あなたは世捨て人になりたいのですか」とその企業の副部長。「長い定年後ですよ。何を考えているんですか。もったいない」。叱られました。続けて,「定年になったら会社の付き合いなんて半年で終わりですよ。定年近くになったら社外人脈の開拓ですよ」。

その方は定年まで1年と少しを残す状況でした。「もう開拓活動をされているのですか」とお聞きしました。「焼き物の同好会へ入って週末には窯に通っているよ。来月からパラグライダーのクラブに入り,定年間近になったらいよいよソーシャルダンスだよ」。

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