トラブルのモデル

(ボタンの掛け違い)

システム事業部門に,ボタンの掛け違いの話が好きな同僚がおりました。どこかで起きた誤りが途中では全く気が付かれずにスルーされ,しかし最後には自動的かつ確実に発見されるという話です。自動的かつ確実に発見されるという点では,筋の良いミスです。

彼の職場では,並列的に進められているシステム開発が何かの事情でちぐはぐになることは少なくなく,そのような現象を表現するのには,ボタンの掛け違いは効果的なモデルだったようです。

(相談業のボタン)

一方,私が関係していた業務はコンサルティングですので相談業です。基本的に対人サービス業です。打ち合わせや報告はそれなりの頻度で行ないますので,ボタンの掛け違いが起こっても直ぐに訂正されます。

したがって,最終報告会で予想外のボタンの掛け違いが発見されトラブルになることはありません。それまでに繰り返されたミーティングで,プロジェクトの前提,目標,結果についての共有が図られているからです。

   続きを読む   

この続きをお読みになりたい方は
以下のバナー下フォームからログイン・または登録をお願いします。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    同じカテゴリの連載記事

    • ゴーストの話です 池澤 直樹 2021年09月01日
    • 心配量一定の法則
      心配量一定の法則 池澤 直樹 2021年08月17日
    • 分かり易いのが良い予測です
      分かり易いのが良い予測です 池澤 直樹 2021年07月30日
    • 色々なコミットメント 池澤 直樹 2021年07月15日
    • 司会業・仲裁業・発掘業 池澤 直樹 2021年06月30日
    • モノゴトの多重利用 池澤 直樹 2021年06月15日
    • 経営指標への期待 池澤 直樹 2021年05月27日
    • 予測稼業も揮発する
      予測稼業も揮発する 池澤 直樹 2021年05月17日