AKM,赤外線ガスセンサー3製品を発売

旭化成エレクトロニクス(AKM)は,代表的な可燃性ガスであるメタンの赤外線吸収帯域にピーク発光波長をもつ赤外線LED「AK9703AJ」と,透過帯域をもつ光学フィルターを搭載した赤外線センサー「AK9730AJ」を販売開始した(ニュースリリース)。

この製品は,高速駆動・高速応答,高信頼性,小型パッケージを特長とし,可燃性ガスセンサーの小型化・低消費電力化に貢献するという。

併せて販売開始する「AK9723AJ」は,赤外線LEDドライバーを搭載した赤外線センサーアナログフロントエンド(AFE) ICで,ゲインや発光ダイオードの定電流駆動条件をプログラマブルに変更可能で,低消費電流,小型パッケージを特長としている。

これらの3製品を組み合わせることでNDIR (Non Dispersive Infrared) 方式の可燃性ガスセンサーを容易に構成できる。簡易に装着可能な軽量ポータブル可燃性ガス爆発下限界検知器や,太陽電池で動作する設置の自由度が高い天然ガス輸送設備のリーク検知器などの用途に最適だという。

シリーズ製品であるNDIR方式のCO2センサー向け赤外線LED,赤外線センサー,LEDドライバー内蔵赤外線センサーAFE ICは現在量産中で,高効率化と快適環境を実現するためCO2センサー内蔵の空調システムに採用されている。

各製品の特長は以下の通り。
・AK9703AJ(高出力赤外線LED)
高速駆動:100kHz以上の高速駆動が可能です。
高信頼性:プラスチックモールドパッケージで高い耐振動性を実現。
小型パッケージ:8-pin SON(2.6×1.9×0.4mm)

・AK9730AJ(高感度・高速応答 赤外線センサー)
高感度,高速応答:サーモパイルに比べ3倍以上の感度,1000倍以上の高速応答性を実現。
赤外線吸収帯通過 光学フィルター搭載:メタンガスの検出に最適な光学フィルターを内蔵。
小型パッケージ:10-pin SON(3x3x1.01mm)

・AK9723AJ(LEDドライバー内蔵 赤外線センサーAFE IC)
AFEのゲインおよび発光ダイオードの定電流駆動条件をプログラマブルに調整可能。
低消費電流:Typ.8.1μA(積分時間:100μs, 測定時間:149ms)
小型パッケージ:16-pin QFN(4x4x0.7mm)

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