ボッシュ,車載3Dディスプレーを開発

独ボッシュは,自動車向けの新しい3Dディスプレー製品を開発した(ニュースリリース)。

3Dディスプレーは車両コックピットの最新トレンドとなっている。同社では,ディスプレーから飛び出すように見える警告は,はるかにわかりやすく,かつ緊迫感があるとしている。

さらに,駐車時にはリアビューカメラの映像がよりリアルになりドライバーが障害物をより早く検出できるほか,リアフェンダーと駐車場の壁との間の隙間をより的確に把握することができるといった利点を持つ。

他にも,ビルの谷間を通過する際にも,マップ表示の空間深度によって,次にどのビルの前を通るかが明確となるなど,3D効果が決定的な役割を果たすとしている。

また,同社はドライバーが将来,オートパイロット機能を使って運転する場合,ヒューマンマシンインターフェース(HMI)が車両とドライバーの相互作用にとって極めて重要になるとしており,開発した新型ディスプレーに,アイトラッキングや3Dメガネなどの追加機能なしで完全に機能する,パッシブ方式3D技術を採用した。

これに加えて、ボイスコントロールやタッチコントロールでの操作も可能で,後者の場合は,ハプティック(触覚的)フィードバック機能も備えているという。

製品ポートフォリオとして,小型の平面ディスプレーから大型の曲面ディスプレーまで,またラウンド型や角丸型といった形のディスプレーなど,あらゆる種類のアプリケーションを提供する。

車載ディスプレーは,厳しい安全基準の対象となる。特に温度変動や振動に関しては,家電製品よりもはるかに高い安全基準となっている。例えば,車載ディスプレーは,温度が摂氏マイナス40度でもプラス120度でも問題なく動作することが車両の耐用年数にわたって求められる。

部分的な障害が発生した場合でも,ドライバーは常に最小限の重要な情報に接することができなければならず,同社のオペレーティングシステムは,車両での使用に適合するように徹底的にテストされているとしている。

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