旭硝子,UV・IRカットリアガラスを発売

旭硝子は,11月から自動車のリアドアガラス・リアガラスにおいて紫外線(UV)を約99%カットしながら,赤外線(IR)もカットする 「UVベール Premium Privashield™(プライバシールド)」の販売を開始する(ニュースリリース)。これにより世界で初めて,自動車の全方位からのUV約99%カットを達成したという。

同社は,2010年に世界で初めてUVカット率約99%を実現したフロントドア用強化ガラス「UVベール Premium®」,また2012年には暑さやジリジリ感の原因となるIRカット機能を加えた「UVベール Premium Cool on®」の販売を開始している。

消費者の健康や美容に対する意識の高まりを背景に,UV・IRカットというニーズに着目して開発したこれらの製品は,現在多くの自動車メーカーで採用されている。これらの機能を後部座席のガラスにも採用したのが今回の製品。

ガラスを皮膚に密着させた状態で,日本化粧品工業連合会の定める測定方式に従いUVを計測した結果,従来のUVベール Premium シリーズ同等の評価である「SPF50+ / PA++++」相当となった。

また,IRカット効果について,実際に後部座席に座った人の体温をサーモグラフィーで測定したところ,従来のプライバシーガラスに比べて頬の温度で-1.7℃,頭の温度で-2.4℃の温度上昇の抑制効果がみられたという。

同社では,フロントドアガラスの「UVベール Premium Cool on®」,フロントガラスの「ラミセーフ®」や「Cool ベール™」を併せて使用することにより,全方位から降り注ぐUVをカットし,運転席・ 助手席だけでなく後部座席に座る人の肌を守るとしている。