超3D造形技術プラットフォームが設立―代表発起人は横国大教授の丸尾氏

高付加価値製品の創出と実用化の促進を目的とした「超3D造形技術プラットフォーム」が設立される。代表発起人は横浜国立大学・教授の丸尾昭二氏。

このプラットフォームは,丸尾氏が世界に先駆けて開発した光造形技術を,より広く世の中に展開,実装するべく提唱する概念としている。光造形技術は,現在市販されている多くの光造形装置などでは実現が困難であるサブμmからサブmmの加工線幅で,自在に三次元微小構造を作製することを可能にする。

具体的には,フェムト秒パルスレーザと空間光変調技術を駆使したナノ光造形技術,光ファイバを用いた超高精度3D光造形技術,さらには非樹脂材料,例えば,ファインセラミックや生体細胞などによる3D構造体を形成するための3D鋳型技術を中核とする。

プラットフォーム設立にあたって,会員が利用可能な普及型3D光造形装置を備える公的試作ラボを開設する予定で,これは丸尾研究室で新たに開発する,簡易に使用可能な1μm程度の加工線幅をもつ装置としている。

これにより,会員が「超3D造形技術プラットフォーム」を基盤に,独自のアイデアで新たな高付加価値製品を創造し得るオープン・イノベーションの場を提供する。

この7月24日には「超3D造形ものづくりネットワーク発足記念シンポジウム」が横国大中央図書館1F・メディアホールで開催される。