住友電工,中国の合弁会社で光ファイバ母材の量産を開始

住友電気工業は11月19日,中国の光ファイバ・ケーブル大手である富通集団有限公司(富通集団)と合弁で設立した富通住電光繊(天津)有限公司(SFFT社)にて,光ファイバ母材の量産を開始したと発表した(ニュースリリース)。

現在中国は,「ブロードバンドチャイナ」という政府の方針の下,情報インフラの整備が急速に進み,世界最大の光ファイバ需要国となっている。今後も,4G携帯の整備,FTTxネットワークの拡充などにより,光ファイバの需要は堅調に伸びていくものと見込まれている。

同社は,2008年10月に富通集団と合弁事業契約を締結しており,2012年に設立したSFFT社を含め,現在光ファイバ関連の製造合弁会社5社で事業運営を行なっている。今回同社は,SFFT社に最先端の技術と最新鋭の設備を導入し,光ファイバ母材の量産を開始した。

SFFT社は,浙江省富陽市に設立した富通住電光繊(杭州)有限公司に続く二か所目の本格的な光ファイバ母材製造拠点となり,今後,光ファイバ母材を中国国内の富通集団との合弁各社に供給していくとしている。