ソニー,30型4K有機ELパネルを搭載したマスターモニタを発売

ソニーは,業界初となる4K(4096×2160ピクセル)有機ELパネルを搭載した30型のマスターモニタ「BVM-X300」を2015年2月から発売する(ニュースリリース)。価格は388万円(税抜)。

この製品は,4Kの高い解像度と高輝度な画像を表示。有機ELの自発光方式ならではの忠実な黒の再現性や100万:1以上の高いコントラスト,動画ブレや残像が少ない優れた応答性を特長としている。

またパネルの上面から光を取り出す「Super Top Emission (ス-パートップエミッション)」構造のマイクロキャビティ構造とカラーフィルタによる独自の色抽出技術により,色純度を向上。新たに,デジタルシネマ要求仕様(DCI-P3)の色域を包含し,次世代放送の映像制作規格(ITU-R BT.2020)の色域にも対応した。

同社は有機ELパネルの製造・開発からの撤退を表明しているが,韓国メーカからのパネルの供給について協議していると一部報道で伝えられており,今回の製品もこうした動きを受けているとみられる。