光ファイバ照明で新たなアプリケーションを提案-コーニングインターナショナルが国内販売を開始

米国コーニングは,照明用途に適したガラス製光ファイバ「Corning®FibranceTM Light-Diffusing Fiber」を開発,コーニングインターナショナルが国内販売を開始する。

Fibrance Light-Diffusing Fiberはこの5月に米国において発表されたものだが,これまで日本国内でサンプル出荷を進めてきた。今回供給体制が整ったことで本格的な販売展開に乗り出す。

 

Fibrance Light-Diffusing Fiberは通信用光ファイバとは異なり,光を閉じ込めるものではなく,コアを特殊な形状(ナノストラクチャ)にすることで光を横から均一に拡散させることで照明用途に適したものにした。今回供給可能な長さは1m,5m,10mとしており,それぞれ拡散量は90%としている。標準品の波長帯域は405~1000nmだが,375nmのUV光にも対応するタイプも開発している。耐曲げ性は<Φ5mm。

光ファイバ径が細いので,光っていない場合ではあまり目立たないため,装飾聡明としてデザイン性を追及することができる。同社が提案するアプリケーションでは自転車用ヘルメットやスポースジャケット,ヘッドフォンなどへの組込みで,光ファイバ照明による新たな応用の可能性を示している。今後はニーズに応じ,日本市場における新規ビジネスの開拓を目指す。