ソニー,ウェアラブルメガネ型端末「SmartEyeglass」を年内に発売

ソニーは,対応スマートフォンと連携し,テキスト,シンボル,画像等の情報を視界に重ねて表示する、透過式メガネ型端末 「SmartEyeglass(スマートアイグラス)」を開発した(ニュースリリース)。ソフトウェア開発キット(先行リリース版)の提供に加え,2014年度内(予定)にSmartEyeglassを開発者に向けて発売する。

この製品は,搭載したCMOSイメージセンサ,加速度センサ,ジャイロスコープ,電子コンパス,照度センサ,マイクなどの多彩な センシング機能と,連携したスマートフォンのGPSによる位置情報などを活用して,ユーザの状況に応じた情報を提供できる端末。

同社独自のホログ ラム光学技術により,視野を遮るハーフミラーを使わず,85%の高い透過性を持った厚さ3.0mmの薄型レンズを実現した。また,単色表示(緑単色256階調)のためカラーよりも低消費電力でありながら輝度が高く(最大1,000cd/m2),様々な環境でもテキストが読みやすく視認性の高い表示が可能だとする。解像度は419(水平) × 138(垂直)ピクセル。

無線接続したSmartEyeglassとスマートフォンが相互にセンシングデータなど様々な情報をやりとりすることにより,スマートフォンのアプリケー ション次第で,多彩な活用シーンが期待できるとしている。見ている対象物から目を反らすことなく,ハンズフリーで情報を入手できるため,より便利で楽しい生活を支援できる。

関連記事「東芝,独自の表示方式を採用したウェアラブル・ディスプレイを試作」「QDレーザと東大,レーザ網膜走査型ウェアラブル情報端末「レーザアイウェア」を開発」「JALと野村総研,航空機整備/貨物搭降載業務にウェアラブルデバイスを導入し,ホノルル空港で実証実験を開始