横河メータ＆インスツルメンツは，光ファイバの敷設工事や保守サービスの現場で広く用いられる高性能光ファイバ試験器「AQ7280 OTDR」シリーズを開発し，9月29日から販売を開始する（ニュースリリース）。
このAQ7280 OTDRシリーズは光ファイバの長さや損失の測定，光ファイバの障害箇所の特定に使用するOTDR（Optical Time Domain Reflectometer）で，都市間通信の基幹系からアクセス系までの敷設工事や保守作業に幅広く対応できる同社ハイエンド機種AQ7275 OTDRシリーズの後継機となる。
今回，8.4インチの静電容量式タッチパネルを採用。複数のポイントを同時にタッチして表示データの移動や表示サイズの変更ができるマルチタッチ方式のため，スマートフォンなどの情報端末のような感覚で直感的に操作が行なえる。また従来製品のデザインを踏襲した操作キーも装備。ユーザは作業条件に応じ，タッチパネルか操作キーかを選択することができる。
また，長距離測定ニーズに対応する業界最高クラス50dBのダイナミックレンジのモデルや，最大4種類の異なる波長を1台で測定できるモデルなど9タイプをラインアップ。操作部を含む本体に測定ユニットを装着する構造にして拡張性を高めた。測定ユニットを交換することで，光通信技術の進化に伴う新たな測定ニーズにも柔軟に対応する。
