東芝とサンディスク,NAND型フラッシュメモリの生産設備増強に着手

東芝とサンディスクコーポレーションは9月9日,NAND型フラッシュメモリを製造する東芝四日市工場の第5製造棟の第2期分の竣工式及び,新・第2製造棟の起工式を行なった(ニュースリリース)。

第5製造棟(第2期分)は,昨年8月から東芝が建屋建設を進め,今年7月から東芝とサンディスク両社にて生産設備の導入を進めてきた。今月から15nmプロセスを採用した製品の量産を開始しており,今月末から順次出荷を開始する予定。今後市場動向に応じて追加投資を行ない,能力を拡充する。

新・第2製造棟は,三次元構造のNAND型フラッシュメモリ(3Dメモリ)の専用設備を設置する拡張スペースを確保するために東芝が建設するもの。2015年夏に一部が竣工し,2016年前半には全体が竣工する予定で,竣工した建屋から順次生産体制を構築する。

東芝・サンディスク両社にて生産設備を導入するが,具体的な設備導入・生産開始時期,生産能力,生産計画等については,市場動向を踏まえ,今後決定していくとしている。

東芝とサンディスクは,NAND型フラッシュメモリがスマートフォンやタブレット,エンタープライズサーバ向けSSDなどを中心に需要が増加傾向にあり,中長期的にも市場拡大が見込まれると考えている。今後も最先端の微細化技術や3Dメモリの開発を進め競争力をさらに強化し,市場におけるリーダシップを堅持するとしている。

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