日立,光触媒で食材の鮮度を守る冷蔵庫を発売

日立アプライアンスは,業界で初めて光触媒を用いて野菜を眠らせて保存し,栄養素やみずみずしさを守る「スリープ野菜」機能を採用した大容量冷蔵庫「R-X6700E」など,「真空チルド」シリーズ11機種を9月4日から順次発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

同社は,精肉・鮮魚を保存する「真空チルドルーム」上部にLED光源と光触媒を設け,肉や魚から出るニオイ成分が光触媒と接触し,「真空チルドルーム」内に炭酸ガスを生成することで,精肉・鮮魚を眠らせるように保存する技術を2012年より採用している。

新シリーズに採用した「スリープ野菜」機能は,この「真空チルド」で採用した「スリープ保存」技術を使用したもの。野菜室の下段ケース奥側に設けた密閉性の高い「スリープ野菜スペース」において,野菜を眠らせて保存し,栄養素やみずみずしさを守る。

具体的には,光触媒を野菜室の下段ケース左側面に,LED光源を冷蔵庫本体の光触媒と向かい合う位置に設置した。野菜から出るエチレンガスやニオイ成分が光触媒に接触し,光が当たることでエチレンガスやニオイ成分が分解され,炭酸ガスが生成される。

さらに,野菜の呼吸による炭酸ガスが加わり,野菜の周囲の炭酸ガス濃度が上がることで野菜の呼吸活動を抑制する。
これにより,野菜の栄養素が守れるとしている。