ショット,高透過ブルーガラスフィルタに新バージョンを追加

独ショットは,ブルーガラスフィルタ「BG60 シリーズ」の製品ポートフォリオを強化,より高い特性を持った HT(High Transmission=高透過)バージョンのブルーガラスフィルターを発売する(プレスリリース)。

新しいブルーガラスフィルタは0.21mmの厚みのガラスで,可視光域で透過率を最大2%改善した。さらに,赤外波長範囲では高いブロッキング性能を保持している。これらにより,間接照明など光量の限られた環境下での写真撮影において,高性能カメラに優れた透過特性をもたらす。

BG60シリーズと,今回開発されたHTバージョンのいずれも,過酷な環境下での使用にも耐える優れた耐環境性を有している。これらのブルーガラスフィルタは,脈理や気泡,異物が極めて少ない。生産安定性も高いため,ロット毎,ガラスの溶解単位毎の透過率や屈折率のバラつきが少ないことも特長のひとつとなっている。

さらに,標準的な4点曲げ強度試験で120メガパスカルの高い曲げ強度を実現。容易かつ安全に既存の加工工程で加工することができる。さらに,有害物質であるアンチモンやカドミウム,鉛,クロムなどを含有せず,環境に優しい製品となっている。要望により,すべてのブルーガラスフィルタ製品について,SGSによる試験結果も提供可能としている。