近大,3Dプリンタ拠点整備によるオープンプラットフォーム構築支援事業の交付先に選定

近畿大学は,経済産業省 から平成25年度「地域イノベーション協創プログラム補助金(3Dプリンタ拠点整備によるオープンプラットフォーム構築支援事業)」の交付先に選定された(プレスリリース)。

これによって,広島キャンパスの近畿大学次世代基盤技術研究所に新たに3Dプリンタ(金属粉末レーザ積層造形)を導入する。同研究所には4月に開設された次世代3D積層造形技術の世界的研究開発拠点化を目指す「3D造形技術研究センター」があり,地域企業と共同利用しながら人材育成や研究開発・製品開発等の支援を行なう。補助率は補助対象経費の2/3以内。

この事業は高性能の3Dプリンタの導入により,地域のものづくりを支援する広島県立総合技術研究所等の公的研究機関と連携しながら,地域企業との共同利用を促進し,共同研究等を通じて地域経済の活性化を図るとともに,人材育成を行なうことを目的としている。

高額な高性能3Dプリンタを共同利用し,新たな付加生産方式を導入することは企業側にもメリットがあり,同大もこれを契機として大学の研究シーズと企業のニーズをマッチングさせ,共同研究などに発展させたいと考え。

主な事業内容は,
(1)研究開発・製品開発等の支援
金型,自動車部品など自社製品の試作を希望する企業を選定し,次世代基盤技術研究所に設置する3Dプリンタを用いて試作を行なう。

(2)研修会の開催
金属積層造形に関し具体的なニーズを有する企業並びに公設試験研究機関等の研究員を対象に,3Dプリンタの操作方法などについて研修会を開催する。

(3)講演会の開催
金属造形技術が活用できる企業を広く掘り起こすため,金属造形技術の原理や開発の現状,国内外での活用状況等について情報提供する講演会を開催する。