フルーク・ネットワークス,2芯光ファイバ配線の試験時間を1/2にできるOTDR認証テスタを発売

米フルーク・ネットワークスの日本法人,TFF フルークは,光ファイバ配線の試験時間を1/2に短縮し,業界最速クラスの試験時間(約5秒)を実現した,低価格・高機能のOTDR認証テスタ「OptiFiber Pro(オプティファイバー・プロ)OTDR 2」を5月29日より発売する(プレスリリース)。価格は93万円~(税別)。

この製品は,光ファイバネットワークの不良解析と認証試験の両方を行なうことができる,コンパクトなOTDR(光パルス試験器)。新たなSmartLoop OTDR機能(特許申請中)により,これまで時間と手間のかかった双方向の光ファイバ配線試験を,業界に先駆けて,一回の操作で2本の光ファイバー・リンクの双方向試験を行なえるようにした。

双方向試験をするために,わざわざ光ファイバ配線の遠端までテスタを持ち運ぶ必要性がなくなった上に,2芯光ファイバ配線試験時間を50%短縮することにも成功した。さらに,業界最速クラスのトレース時間(1波長の自動テストで約5秒,クイックテストで最短2秒),スマートフォン・タイプのユーザ・インタフェース,自動DataCente(r データセンター)設定機能などを搭載した。

また,コネクタの過密化に伴うラック内配線の短縮化が進むデータセンターでの試験にも対応できるように,マルチモード(MM)でのイベント・デッドゾーンは0.5mと業界最小クラスを達成。より正確な障害箇所の迅速な特定が簡単に行なえ,障害対応に携わるネットワーク・エンジニアの時間と作業コストを大幅に削減できる。

さらに,プロジェクトの進捗確認が容易となるプロジェクト管理ツールも内蔵され,複数作業者間での費用対効果の高いツールの共通利用によるコスト削減に加え,無償提供のケーブルテスト管理ソフトウェア「LinkWare(リンクウェア)」により,レポート作成やテスト結果の容易な統合が迅速に行なえ,ワークフロー管理の負担軽減にもつながる。

また,同社では,業界規格に基づく端面検査の自動合否判定時間を2秒以下に短縮した光ファイバ端面検査ツール「FI-7000 FiberInspector Pro(ファイバーインスペクター・プロ)」や,業界に先駆けてシングルモードMPO配線用に設計された光ロス・テスター「シングルモード MultiFiber Pro(マルチファイバー・プロ)」も同時に提供を開始する。

これらにより,光ファイバ認証試験,端面検査さらにトラブルシューティングにおいて敷設工事およびネットワーク・インフラ運用管理のトータルな省力化が可能となる。その結果,データセンターや大規模企業ネットワークの現場技術者の生産性の大幅アップと光ファイバ・ネットワークの信頼性をさらに高めることができるとしている。