次世代放送推進フォーラム,4K試験放送を6月2日より開始

次世代放送推進フォーラムは,2014 年 6 月 2 日(月)から衛星放送にて日本初の4K テレビ放送(試験放送)を開始すると発表した(プレスリリース)。同フォーラムは2013年5月にNHK,在京民放キー局,有料衛星放送事業者,家電メーカ,通信事業者,広告,商社などをメンバーとして設立した一般社団法人。現在,社員・賛助会員 62 社・団体が活動している。

放送を開始するチャンネルの名称は「Channel4K(ちゃんねるよんけい)」。東経 124/128 度 CS デジタル放送(高度狭帯域伝送方式)を用いる。チャンネル番号は502。放送開始は13:00を予定しており,視聴料金は無料(試験放送)となる。当初は1 日 6 時間程度(基本・13:00〜19:00)から放送を開始し,フォーラム加盟の放送局各社が制作した 4K 番組(音楽ライブ、紀行、スポーツ番組等)を中心に,4K テレビ放送ならではの高画質番組を編成する予定。

4Kテレビ放送は画素数3,840×2,160,現行ハイビジョン放送の縦横各 2 倍(計 4 倍)の高精細で,かつ毎秒 60 枚の画像により動きがより滑らかで,より豊かな表現力をもつ。映像圧縮方式はHEVC(MPEG2 の約 4 倍の圧縮効率)を採用。

受信に必要な環境は,(1) 4K 放送に対応したテレビ(4K 対応テレビのうち,Channel4K 対応受信機の出力に対応した HDMI 入力があるテレビ),(2) ハイスピード HDMI ケーブル(カテゴリー2),(3) 今後発売予定の Channel4K 対応受信機およびスカパー!IC カード,(4) 124/128 度 CS デジタル放送対応アンテナ。

試験放送は無料で,誰でも見ることができるが,著作権保護のためのスクランブルを解除する目的で,視聴の際には次世代放送推進フォーラムのコールセンターに視聴の申込が必要となる。