三菱電機,温室効果ガス観測技術衛星2号の開発に着手

三菱電機は,宇宙航空研究開発機構(JAXA)から契約者に選定されていた温室効果ガス観測技術衛星2号(「GOSAT-2」)の本格的な開発・製造に着手した。2017年度予定の打ち上げに向け,高精度化する温室効果ガス観測センサと雲・エアロソルセンサの2つの観測センサを搭載する。

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新衛星は,世界の温室効果ガス計測の基準となる実用測定精度の確立を目指し,観測センサの高性能化を実現(CO2測定精度を「いぶき」の4ppmから0.5ppmに向上)すると共に,有効データが取得できない雲を避け,自律して雲の無い領域を指向・観測するインテリジェントポインティング機能を新たに搭載する。

さらに,室効果ガス観測センサに新たな観測波長域を追加したことにより,「いぶき」の観測対象(二酸化炭素・メタン・酸素・水蒸気)に加え,一酸化炭素を観測する。また雲・エアロソルセンサへの観測波長域追加により,微小粒子状物質(ブラックカーボン,PM2.5等)を推計し,大気汚染監視にも貢献する。

「GOSAT-2」は,2013 年のCOP19 にて日本政府が発表した「攻めの地球温暖化外交戦略」において,日本が誇る低炭素技術の世界へのアプリケーションの一つとして取り上げられている。

詳しくは三菱電機 ニュースリリースへ。