キヤノン,産業用カメラ市場に参入―光学部品など検査用カメラを製品化

キヤノンは,独自のCMOSセンサ技術を応用した,低ノイズ・多画素の検査装置用静止画像入力カメラ「M15P-CL」を発売,製造工程内で品質チェックに用いられる産業用カメラ市場に参入する。

m15pcl

発売するカメラの用途は液晶パネルやソーラパネル,デジタル一眼レフカメラの光学部品などの品質検査向けを想定。これまで目視検査であった工程が,高解像での検知が可能なカメラを用いた検査へとシフトしている状況にあって参入を決めた。今後この市場は増大することが見込まれている。

M15P-CLには約1,500万画素の白黒CMOSセンサが搭載されており,目視では確認が困難な微細なキズや欠陥部を正確に検知できるという。また,撮影を行なう際のキャプチャー画像の輝度ゲインは,低ノイズのアナログゲインとデジタルゲイン(いずれも1~16倍)で,最大256倍まで向上させることができるなど,低ノイズ性能を生かした多彩な設定機能が搭載されている。

同社によれば,検査装置用の画像入力カメラの世界市場は,2013年が約180億円と推定する。中でも1,000万画素を越える多画素の産業用カメラは,高精細なスマートフォンやテレビなどの需要増加を受け,今後も大幅な成長が見込まれている。

詳細はこちら