北大など,プラスチック光ファイバを検出部に用いたX線による皮膚障害予防に有効な線量計を開発

北海道大学大学院医学研究科・教授の石川正純氏と太宝電子,アキュセラは共同で,光ファイバの先端に極微小プラスチックシンチレータを取り付けた単純な構造を生かした,X線透視画像に写らない線量計を開発した。この線量計は「MIDSOF」との名称でアクロバイオを通じて販売するとしている。

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今回開発した線量計は,検出部に放射線を受けると発光するプラスチックを使用し,プラスチック製の光ファイバで測定部まで導いたあと,光の量を電気信号に変換して,線量値としての計測を行なう。検出部全体がプラスチックで構成されているため,X線透視像に全く写らないという特長を持っており,これまでの線量計で問題となっていた課題を克服した。

この線量計は,長時間の透視を必要とする心筋梗塞・脳梗塞などの血管内治療において患者の被ばく線量をリアルタイムで計測することにより,過剰な照射を未然に防ぐことができるようになるため,将来的な皮膚障害の可能性を低減できると期待されている。

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