マルチコアファイバを用いた光通信技術,実現は目前に

情報通信研究機構(NICT)は,同機構の研究成果・内容を公開する「NICTオープンハウス2013」を11月28日,29日に開催した。会場内では,1本の光ファイバに7本のコアを入れた「マルチコアファイバ(MCF)」を用い,7つのチャンネルで同時に通信を行なうデモが行なわれた。

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MCFの実用化はNICTが委託事業として進めており,2010~2013年にはMCFの設計・製造・評価技術の確立を目指した「i-FREE」,2011~2016年は,さらにMCFの接続・光増幅・伝送技術を目標とした「i-Action」が,企業や大学と共に行なわれている。今回の展示ははこれらの成果によるものだ。

今回のデモでは,MCFの開発に参加する国内のファイバメーカ5社(三菱電線,日立金属,古河電工,住友電工,フジクラ)がそれぞれMCFを用意。各社のMCFを入力側から10kmずつ,計50kmを直列に繋ぎ,さらに増幅器を挟んで出力側にも同様に50kmのMCFを接続した。

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