名大など、セリウムの使用を抑えた自動車排ガス浄化用助触媒材を開発

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と名古屋大学、ノリタケカンパニーリミテド、名古屋工業大学は、希少金属セリウムの使用量を30%以上低減できる自動車排ガス浄化用助触媒材の開発に成功した。

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今回開発した助触媒材は材料のジルコニア表面にセリウムをコーティングするコアシェル構造を採用することでセリウム使用量を低減。低温での触媒効果の改善により効率的な排ガス浄化も可能になる。

この助触媒を使用した試作触媒は実自動車エンジン試験において、国内法定モード規制値をクリアした。また、低温での触媒の活性を高める酸素貯蔵能(OSC)も改善されている。

さらに、ノリタケカンパニーでは、電子材料用ジルコニアの製造技術をベースに、このコアシェル構造助触媒材の製造技術を確立した。この表面セリア濃化技術を活用することで白金族使用量の低減が期待できるという。

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