トプコン,中心パノラマ撮影機能を搭載した角膜内皮細胞撮影装置を発売

トプコンは,角膜内皮細胞撮影装置「スペキュラーマイクロスコープ SP-1P」を2013年10月より発売する。

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角膜内皮細胞は,角膜の最も内側に位置する細胞組織で,障害を受けると再生することができず,周りの健常な細胞が面積を拡大して補う。1平方ミリメートルあたりの細胞数(細胞密度)が著しく低下した場合には,細胞を透明に保つ力が失われる。角膜内皮が障害を受ける原因としては外傷や眼内の炎症などがあげられるが,白内障手術などの内眼手術によっても細胞は減少する。

眼科診療において角膜内皮細胞撮影装置は,角膜疾患・障害の診断のみではなく,手術の適用可否を判断する指標の一つとしても用いられている。「スペキュラーマイクロスコープSP-1P」は,撮影した角膜内皮細胞を解析することにより,細胞密度,細胞の大きさ(面積),六角形細胞出現率などを算出することができる眼科向け検査機器。

同社FREXYシリーズの基本コンセプトを踏襲する“オートアライメント”,“タッチパネルインタフェース”,“可動式モニタ”を備え,簡単操作と設置場所を選ばない高い自由度を実現。特に,オートアライメントは器械の操作に習熟を必要とせず,角膜内皮細胞という厳密なアライメントが求められる対象を,簡単な操作で短時間に撮影することを可能にしている。さらに,「SP-1P」に搭載される中心パノラマ撮影は,同社従来機種に対して二倍以上の範囲の角膜内皮細胞を解析できるため,細胞密度をはじめとする算出結果の信頼性の向上に寄与する。

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