九大など、ランダムさを処理する脳の仕組みを証明

九州大学基幹教育院准教授の山田祐樹氏は、NTTコミュニケーション科学基礎研究所、山口大学時間学研究所との共同研究で、2 次元パタンのランダムさを把握する際に働く視覚の仕組みを世界で初めて明らかにした。

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非常にランダムなパタン(図 A)を 5 秒間観察した後では,その後に表示されるパタン(図 B)が図 C のように実際よりも整列して見えるようになることをつきとめた。 順応によってパタンのランダムさの見え方が変わる、つまり残効が生じるということは、パタンのランダムさを処理する仕組みが脳内に存在することを示唆する。同グループはさらに実験を重ねることで、線分の傾きを処理する機構の反応の強さに基づいて脳がパタンのランダムさを判断していることを証明した。

今回の研究を通じて明らかにした脳の仕組みを応用することで、人工知能やロボットビジョンにおけるパタン認識やパタン合成技術の進展へつながることが期待される。

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