アド・サイエンス,サイエンス向けCMOS,InGaAs近赤外,マルチスペクトルカメラを発売

アド・サイエンスは,サイエンス向けカメラを3種類をラインナップに追加した。

高感度サイエンス用sCMOSカメラ 「Neo&Zyla」

アドサイエンス1

英国Andor社製の高解像度・高速・低ノイズのサイエンス用sCMOSカメラ。両モデルの共通仕様は,6.5μm素子/550万画素(2560×2160)の高解像度CMOSセンサを採用。Neoカメラは,真空冷却型で最大冷却温度-40℃,暗電流0.007e-/pixel/sec,1e-の低ノイズ。

一方,Zylaカメラは,冷却温度0℃で,暗電流0.14e-/pixel/sec,1.2e-の低ノイズ。また,コンパクト・軽量・価格もリーズナブルなのでOEMアプリケーション向け。最高100フレームレートの高速読出しが可能(Neoの場合;バーストモード使用時)。

Zylaには2つのモデルがあり,30fps@フルフレームのCameraLink-3tap仕様(V-3tap)と,100fpsのCameraLink-10tap仕様(X-tap)。16bitのハイダイナミックレンジ,低ノイズなど,高性能なスペックにより蛍光観察/微弱光用途/超解像顕微鏡/細胞内各種イオン濃度分布測定や高感度,且つビデオレート以上の観察が必要な時,幅広く利用できる。用途に応じた撮影を提供するため,ローリングシャッター方式だけでなく,グローバル(スナップショット)シャッター方式を利用できるのも大きな特徴。

詳しくはこちら。

コンパクトInGaAs近赤外線カメラ 「XS-1.7シリーズ」

アドサイエンス2

ベルギーXenics社製のInGaAsセンサを搭載し,0.9(0.5)~1.7μmの近赤外域に感度を持ったコンパクト近赤外カメラ。露光時間を変更した際,高画質を保つため新しいキャリブレーションファイルを作成することができる機能を持つ。これは他社の非冷却InGaAsカメラには無い機能。

本形状は5cm3の立方体の筐体で,重さは225gと軽いため,以下用途などの組込みに最適。廃棄物仕分けやプラスチックの分別,食品検査やオンライン品質管理などの産業用途や,高熱体の熱画像観察(200~800℃)の画像も取得できる。また,太陽電池パネルやシリコンインゴットなどの検査にも利用できる。

主な仕様は①320×256画素 ②30μmピクセルピッチ ③最大フレームレート 60Hz/100Hz ④ADC 14bit ⑤USB2.0 インターフェース(アナログ出力仕様/トリガー入力仕様のカメラタイプもあり) ⑥非冷却。

詳しくはこちら。

マルチスペクトルカメラ 「Spectro Cam」

アドサイエンス3

米国PIXELTEQ社製のフィルターホイール方式のマルチスペクトルカメラ。8枚のフィルターを搭載したフィルターホイールを,連続的に回転させることで,任意の波長イメージを高速・高品質にキャプチャーする。様々な波長ごとのイメージを使った研究開発分野において,非常に使い勝手の良いカメラとなる。

可視~近赤外タイプ(400~1,000nm)と,紫外タイプ(200nm~)の2種類のモデルがあり,それぞれ用途にあったモデルを選択できる。特長はサイエンスグレードの140万画素CCD,NikonFマウントレンズ付き,ソフトウェア付属,8枚のフィルターを搭載(交換可能),高速キャプチャー20fps(可視~近赤外モデル)/16fps(UVモデル)。主な用途は水質測定/製品選別/マシンビジョン/医療系画像処理/監視/認証など様々な分野の分光学調査など。

詳しくはこちら。