島津製作所,化学・高分子分野等における異物分析が行なえるフーリエ変換赤外分光光度計を発売

島津製作所は,医薬,食品,化学・高分子などの分野における異物分析や確認試験を高感度で素早く簡単に行なえ,数秒で完了するような高速な反応のモニターもできると共に操作性も向上した,フーリエ変換赤外分光光度計「IRTracer-100」を発売した。価格は395万円(税別)(PC,ソフトウェアを含まず)。

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フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)は,試料を透過あるいは反射した赤外光を検出し,フーリエ変換という数学的手法により計算処理を行なってスペクトルを得る装置。スペクトルパターンの比較によって物質の同定が行なえ,ピーク位置からは物質の化学構造の推定が,またピーク強度からは定量が行なえる。

この製品は,同社FTIR「IRPrestige-21」から,メンテナンス性・信頼性を継承しつつ,感度,分解,高速測定の機能を大幅に高めたもの。干渉計の安定化や赤外光量の増加,除湿器の内蔵などの工夫による,クラス最高の60,000:1のS/N比と,20スペクトル/秒の高速測定(ラピッドスキャン)により,微小・微量の試料でも,素早く簡単に,高度な分析を行なうことが可能。

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