東大、ロタウイルス感染症治療及び予防コメ型経口抗体療法を開発

東京大学医科学研究所炎症免疫学分野助教の幸義和氏と同分野リサーチレジデント(現:大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学分野講師)の徳原大介氏らの研究グループは、コメにロタウイルスナノ抗体の遺伝子を導入して作らせた抗体がコメ粉末を精製することなく、水に懸濁させ、飲むことでロタウイルス感染症の治療及び予防を行なえるコメ型経口抗体療法を開発した。

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この抗体はコメに高発現(多く作らせること)でき、かつ水に簡単に溶けて、煮沸下でもロタウイルス中和活性を保持し、常温で1年以上安定な経口投与に適したものである。加えて、災害時の突発的発生や免疫不全の乳幼児、規定のワクチン接種時期(生後6週~32週)において接種を逃した乳幼児に対してロタウイルス感染症の予防及び治療用の安価な抗体として期待される。

今回開発された技術はノロウイルス等の他の腸管感染症に対する経口抗体療法への応用も可能である。

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