産総研、「高齢者・障害者の感覚特性データベース」を公開

産業技術総合研究ヒューマンライフテクノロジー研究部門アクセシブルデザイン研究グループ研究グループ長の倉片憲治氏、主任研究員の伊藤納奈氏、研究員の大山潤爾氏、主任研究員の佐藤洋氏、名誉リサーチャーの佐川 賢氏は、「高齢者・障害者の感覚特性データベース」を構築した。

このデータベースは、産総研がのべ3,000人以上を対象として測定した視覚・聴覚・触覚の感覚特性を、年齢や障害の有無などの検索条件に応じて表示する。これらの特性データは日本工業規格(JIS)「高齢者・障害者配慮設計指針」に採用されているため、このデータベースは、数式や表で記述されたJISの規定内容をグラフィカルに表示する機能も合わせ持つ。

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従来、身の回りの製品・環境・サービスなどは、若い健常者を対象に設計・開発される傾向があった。今後は、製品などの設計者がこのデータベースを参照することで、高齢者や障害者を含むさまざまな人々に対応した製品などの設計(アクセシブルデザイン)が容易となり、安心・快適な製品づくり・環境づくりが進むものと期待される。

ウェブで日本語版・英語版ともに一般公開される。

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