名大と宇都宮大、魚が日照時間の変化を感じる「季節センサー」を発見

名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)教授の吉村崇氏の研究グループは宇都宮大学教授の飯郷雅之氏の研究グループらと共同で、魚が季節を感じる「季節センサー」を発見した。

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サケ科の魚類は秋に川を遡って(遡上)産卵するが、季節の変化を体のどこで感知して、繁殖活動を制御しているかは謎に包まれていた。今回の研究で、脳の腹側に位置する血管嚢(saccus vasculosus)に存在する王冠細胞(coronet cell)が日照時間の変化を感知して、繁殖活動を制御する「季節センサー」として働いていることを明らかにした。

血管嚢は1685年に英国で出版されたSamuel Collins著『A Systeme of Anatomy』に描かれて以来、300年以上にわたって多くの研究者によって、研究されてきた器官だが、その働きは謎に包まれていた。今回の成果によって、遂にその働きが解明された。

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