NICT,「新世代ネットワークの実現に向けた欧州との連携による共同研究開発」を開始

情報通信研究機構(NICT)は,現在のインターネットにおいて顕在化し始めている諸課題,例えば,省エネや安心・安全なサービスの提供といった観点での課題を解決し,将来にわたって誰もが安心してネットワークサービスを受けられるようにするため,平成22年度から新世代ネットワーク戦略プロジェクトとして研究開発を進めている。

この一環として,新世代ネットワークの早期実現に向け,新世代ネットワークの研究開発を更に加速し,深化させるため,平成24年10月から11月に,欧州委員会と共同で研究開発の提案を募集,日欧共同で研究開発を行う日本の研究機関に対して,以下の研究開発の委託を行なうことを決定し,平成25年度から研究を開始した。

研究開発課題及び受託者

課題ア: モノのネットワークとクラウドを融合するネットワークサービス基盤の研究開発実時間性が要求される IoT サービスをクラウドにより実現するためのサービス基盤の構築
受託者: [幹事者] 東日本電信電話,慶應義塾大学SFC研究所,情報・システム研究機構 国立情報学研究所,日本電信電話,パナソニックシステムネットワークスジャパン
EC側共同提案者:Commissariat à l’énergie atomique et aux énergies alternatives(フランス),Engineering Ingegneria Informatica SpA(イタリア),University of Cantabria(スペイン),STMicroelectronics S.r.l.(イタリア),Santander City Municipality(スペイン),Genova Municipality(イタリア)

課題イ: ネットワークテストベッドを活用した日欧における実証的共同研究認証やリソース制御等のネットワーク制御プレーンや実運用シナリオを前提とした実験ネットワークを用いた実証実験

受託者: [幹事者] 産業技術総合研究所,KDDI
EU側共同提案者:Instytut Chemii Bioorganicznej Pan(ポーランド),Nextworks(イタリア),Fundacio Privada I2CAT Internet I Innovacio Digital a CATALUNYA(スペイン),SURFnet bv(オランダ),European Center for Informantion and Communication Technologies(ドイツ),IMINDS VZW(ベルギー)

課題ウ: コンテンツ指向ネットワーキングによる省エネルギーコンテンツ配信の研究開発大容量化するコンテンツ配信おいて必須となる低消費エネルギー化技術の研究開発

受託者: [幹事者] DDI研究所,日本電気,パナソニックアドバンストテクノロジー,東京大学,早稲田大学,大阪大学
EU側共同提案者:Georg-August-Universität Göttingen(ドイツ), NEC Europe(イギリス),CEDEO(イタリア),Telekomunikacja Polska-Orange Labs Poland(ポーランド),University College London(イギリス),Consorzio Nazionale Interuniversitario per le Telecomunicazioni(イタリア)

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