NII、「量子光」を生成する新たな光源の開発に成功

情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)とマインツ大学の研究チームは、「量子光」を生成する新たな光源の開発に成功した。

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量子光はレーザ光と類似しているが、独自の量子特性を有する。レーザ光の場合、光子は互いの存在に影響を受けず、それぞれが位相コヒーレンス特性を有する。一方量子光の場合、ボーズ・アインシュタイン凝縮により位相コヒーレンスにありながら、励起子間の相互作用により反発し合うという特異な性質を持つ。

光子は、その性質上相互作用しないため、これまではこのような量子光を生成するのは困難であると考えられていた。

今回NII 助教のティム バーンズ氏を中心に行なわれた研究により、半導体システムで発生するいくつかの物理特性を利用して、確実かつ継続的に量子光を生成する手法を開発した。この量子光は、安全な情報伝送等、将来の量子技術用途に利用できることが期待される。

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