三菱電機,粒子線治療装置の新機能の検証を開始

三菱電機は,同社電力システム製作所(兵庫県神戸市)内に,がん治療に使用される粒子線治療装置(陽子タイプ)の自社内検証機を設置し,照射時間を従来の最大4分の1に短縮できる高線量率照射などの新機能検証を開始する。臨床機関からの協力を得て製品の品質・評価検証を行ない,医療機器製造販売承認の早期取得を目指す。

検証する主な新機能は以下の通り。

  1. 照射時間短縮により患者の身体的負担を軽減する「高線量率照射」(照射するビーム線量を3倍以上にすることで、照射時間を従来の最大約4分の1に短縮)
  2. 効率的な治療を可能にする「高精度スキャニング」(患部に照射するビームを従来の陽子線機比で走査速度を5倍,ビームのスポットサイズを2分の1とし,より複雑な標的への的確なビーム照射
  3. 効率的な運用を可能にする「ユニバーサルノズル」(一つのノズルでスキャニング照射とブロードビーム照射を切り替え)

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