フィリップス,CT用システムモデル逐次近似画像再構成技術を発売

フィリップス エレクトロニクス ジャパンは4月9日より,CT画像の再構成にシステムモデルを使用した逐次近似画像再構成技術「IMR(Iterative Model Reconstruction)」(アイエムアール)の販売を開始する。販売価格は2億1千万円。

従来の統計学モデルに加え新たにシステムモデルを採用し,同社独自のアルゴリズムを持つことで最大90%のノイズ低減,低コントラスト領域での検出能向上,高速な画像再構成を実現する。例えばノイズレベルを調べるファントム撮影実験によれば「IMR」で200mAsのX線量で得られる画像と同等の画像をFBPで得る場合,理論値上は5,200mAsという現実的には不可能なX線量が必要となる。

また,腹部CT検査などの低コントラスト領域において,検出能が従来法に比べ2.7倍*向上。分解能は2mm@0.3%@10.4mGy(従来は2mm@0.3%@16.4mGy)を達成している。特に単純CT画像における検出能の向上は,診断能の向上が期待できる。

また,専用画像再構成ユニット「IMR Cube(キューブ)」は,標準的な演算システムにIMR演算用チップを多数配置することで,特殊演算性能の向上と高速化を実現しており,多くの検査において5分以内の再構成時間を実現する(1検査/999画像)。またユニットの小型化と発熱対策により,大型コンピュータに必要な設置スペースや冷却のための専用空調が不要となる。

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