パイオニア,医療用レーザ血流計の開発を受託

パイオニアは,医療機器の製造・販売会社であるジェイ・エム・エスから医療用レーザ血流計の開発を受託した。

開発を受託した「レーザ血流計」は,パイオニアが2008年に開発した「非侵襲小型血流センサ素子」を光学部に応用したもの。このセンサ素子は,“光ディスクピックアップ読み取り技術”と“半導体レーザ技術”を使用したもので,人体の動きによるノイズの発生が少なく,低消費電力で長時間続けて血流量を計測することができるのが特長。

生体組織の持つ,近赤外光を透過・散乱する性質を利用し,人体に照射したレーザ光が皮膚毛細血管内を流れる赤血球によって散乱した波長変化量を検出することで,血流量を計測できる。移動する散乱物質によってレーザ光の波長変化量を検出する基本原理は,1980年代初頭から“LDF(Laser  Doppler Flowmetry)法”として研究されている。

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パイオニアは今後,医療・健康機器関連事業において「医療用内視鏡」の開発(2012年10月発表)を進めるとともに,小型血流計の実用化を推進し,医療・健康機器関連事業を拡大していくとしている。

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